現在、市販されている白熱電球の多くは、1000〜2000時間の寿命を持つ。ただ、使用個所によっては電圧の高い(日本では許容最大値である
110ボルトかかる)場合もあり、この場合は100ボルトの電球では寿命が短くなるために、一部では110ボルトの電球が販売されている。110ボルト電球を100ボルト電源で使用すると5W程消費電力が下がり、効率の低い領域での使用になるため照度は消費電力以上に低下する。反面、寿命が100ボルト電球の2〜3倍程度に伸びるメリットもある。
高温(2200℃〜2700℃)となるフィラメントでは、その構成する素材(今日ではほとんどがタングステンとなっている)が蒸発し、折損(俗に言う「球切れ」)することで寿命となる。また、昇華したタングステンがガラス球内に付着し、可視放射効率低下の原因ともなる。フィラメントを真空中に置いた真空電球ではこの昇華が大きい。
ガラス球内を不活性ガスで満たすことで、昇華を抑えることが出来るが、ガス中への熱伝導による損失が大きくなる。今日用いられる白熱電球のほとんどが、このガス入り白熱電球と呼ばれるタイプのもので、封入する不活性ガスとしては、通常、希ガスが用いられるが、その分子量が大きいもの程、熱伝導による損失が少くなるため、窒素やアルゴン以外に、高価なクリプトンあるいはキセノンを用いたものもある。