電球は京都の竹フィラメントから炭化した合成繊維フィラメントに移り、やがてはオスミウムやタンタル、タングステンといった金属フィラメントとなる。
ジュール熱を用いて導体を白熱させ、照明に用いる試みは古くからあったが、一応の完成を見た真空白熱電球は英国のJ.W.スワンが1878年に発明したものである。その報を知ったトーマス・エジソンが翌1879年に類似の電球を製造した。
当時の欧米には東洋神秘ブームがあって、商才エジソンは「最初にフィラメントの原料として使われたのは、たまたま部屋にあった扇(おうぎ)の竹の骨であった。」というエピソードで発表し注目を集めた。
翌1880年、ゼネラル・エレクトリック(GE)社は直流配電による電灯事業を展開した。電球のネジ式口金が「エジソンベース」と呼ばれることからも、エジソンは「電球の発明者」ではなく、「電灯の事業化に成功した人」と言うべきだろう。